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夢考房人力飛行機プロジェクトが穴水湾で試験飛行を実施。
2年がかりの準備期間を経て、距離535mの飛行を成功させる

10月13日(水)、夢考房人力飛行機プロジェクトは、穴水湾で初となる人力飛行機の試験飛行を行いました。

夢考房人力飛行機プロジェクトは、人の力のみを動力とした人力飛行機の設計・製作・性能評価を行うプロジェクトです。1994年に発足し、現在に至るまで22機の機体を製作してきました。通常は岐阜県の飛騨エアパーク等で飛行試験を行っています。

今回の飛行は、2年前から計画され、飛行計画の立案、金沢工業大学穴水湾自然学苑など関係各所への相談、連絡を2年がかりで行ってきました。9月12日(火)から15日(金)の間を試験期間と定め、その4日間の内で最も条件の良い時に1回のみのチャレンジとして計画がスタートしました。

飛行試験実施日が決まった後、学生は製作した人力飛行機「航(わたる)」の調整のための試験飛行を岐阜県高山市にある飛騨エアパークで計5回実施しました。そのほかにも、穴水湾自然学苑の協力のもと、パイロットの脱出および回収を行う救助試験を実施したり、船に乗り、飛行経路の確認や気温風速等の気象状況データの採取を行いました。

飛行試験3日前の9日(土)、離陸場所となる穴水港野積場に滑走路を敷設する作業を行いました。作業は、野積場の草刈りから始まり、整地作業、合板の敷設を行い、人力飛行機が離陸するための臨時の滑走路を作りあげました。12日(火)の天気は雨が予想されたため延期となり、13日(水)の実施が決まりました。

試験当日13日(水)午前2時に、先発隊は穴水湾自然学苑を出発、穴水港野積場へと向かいました。野積場で後発隊の学生と合流後、リーダーからの指示で打ち合わせを実施した後に、機体の組み立てとなりました。

機体組み立て終了後、飛行前の点検調整作業へと移りました。点検調整が終わり離陸試験の最中に、プロペラの回転数を表示する計器が故障しましたが、修理を行い、滑走試験が再開されました。機体を支える学生たちが精一杯機体を押して走り出すと、しばらくして機体が浮かび上がりました。念のためもう一度滑走試験を実施し、浮上を確認した後、本番飛行の指示が出されました。

午前8時10分に離陸開始の号令がかけられ、離陸を開始しました。しばらくの滑走の後、機体は浮上し、高度を上げてゆきます。野積場から海上に出るまでの間、一瞬高度が下がった瞬間がありましたが、持ちこたえて海上へと進んでいきました。およそ1分間の飛行の後、徐々に高度が下がり、人力飛行機は海面へと着水しました。同時に並走していた船が駆け寄り、ダイバーが海に入りました。パイロットは自力で機体から脱出し、船から投げ込まれた浮環につかまりました。

その後、船に曳航されてきた機体を、プロジェクトメンバー総出で機体を海上から引き揚げました。機体を引き揚げた後、すぐに機体に搭載されているGPSユニットを取り出しました。GPSユニットを取り外した後、機体を分解し、撤収にとりかかりました。

撤収後、穴水湾自然学苑で事後ミーティングを実施し、そこで今回の飛行試験の飛行距離535mが発表されました。目標の飛行距離は穴水湾内の2kmでしたが、今回は飛行した実績を残せた事が大きな成果でした。今後、目標の2kmを超えて穴水湾の外まで飛ぶ事ができるように、活動を続けて行く予定です。

2017年10月28日UP

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