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研究発表の実績が評価され、電気系の大学院生2名が電子情報通信学会で受賞

電子情報通信学会で、金沢工業大学 大学院の濱穂並さんが学術奨励賞を、河上航平さんがレーザ量子エレクトロニクス研究会奨励賞を受賞しました。

濱穂並さん伊東健治研究室・工学研究科博士前期課程・電気電子工学専攻2年の濱穂並さんが、電子情報通信学会 学術奨励賞を受賞しました。

濱さんは、学部4年次から伊東研究室で、高速無線通信の発展には欠かせない、ミクサと呼ばれる周波数変換回路の高度化に取り組んできました。その研究成果として2件の有査読論文(電子情報通信学会誌)を出版し、IEEEや電子情報通信学会主催の国際会議で多くの発表を行いました。この過去3年間の実績が評価され、今回の受賞となりました。

電子情報通信学会による学術奨励賞は、学会で活躍する有望な若手研究者(33歳未満)に対する伝統のある褒賞であり、全国大会の学会発表者が対象です。濱さんが2015年3月の電子情報通信学会総合大会にて行なった、研究発表「40MHz帯パルス駆動偶高調波ミクサ」が表彰対象となりました。受賞者には企業の若手研究者が多く、今回のエレクトロニクスソサイエティの受賞者11名中8名がNTTや三菱電機などの企業の研究者であり、濱さんは大学所属の受賞者3名のうちの1名です。受賞式は3月17日に九州大学伊都キャンパスで開催されている電子情報通信学会総合大会で行われます。

金沢工業大学では、2015年度に野口啓介研究室の宮腰啓さんが、学術奨励賞を初受賞しており(通信ソサエティでの選考)、今回の濱さんは2人目の受賞、エレクトロニクスソサエティでは初の受賞となります。

河上航平さんまた、山口敦史研究室・工学研究科博士前期課程・電気電子工学専攻2年の河上航平さんが、電子情報通信学会 エレクトロニクスソサイエティ レーザ量子エレクトロニクス研究会(LQE研究会)奨励賞を受賞しました。

LQE研究会奨励賞は、研究会における若手研究者(33歳未満)の投稿に対する褒賞です。河上さんは2015年11月のLQE研究会にて行なった、研究発表「光音響・発光同時計測法及び時間分解発光計測によるGaNの輻射・非輻射再結合寿命の測定」が評価され、受賞に至りました。この研究テーマは、白色LEDの発光材料である窒化物半導体が「光るメカニズム」について実験的に測定する新手法を提案したもので、今後、白色LEDのさらなる省エネ化に貢献できる可能性があります。LQE研究会奨励賞のこれまでの受賞者は、企業や大学の研究者が大半で、博士前期課程(修士課程)の学生の受賞は、全国の大学でも今回が初めてです。

【関連リンク】

工学部 電子情報通信工学科 伊東健治研究室

工学部 電気電子工学科 山口敦史研究室

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