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土木学会全国大会で優秀講演者に。
大学院博士前期課程2年の石井一騎さん。


受賞した石井一騎さん(右)と指導教員の宮里心一教授(左)



金沢工業大学大学院工学研究科環境土木工学専攻博士前期課程2年の石井一騎さんが、9月7日から9日までの3日間、東北大学で開催された平成28年度土木学会全国大会第71回年次学術講演会において、「優秀講演者」に表彰されました。


この講演会には、全国の産官学から、約5千名の土木工学に携わる技術者・研究者が集まり、2712編の講演がなされました。この内、40歳未満の講演者に対して厳正なる審査を行い、社会人を含む259名の優秀講演者が表彰対象に選ばれました。


石井一騎さんは博士前期課程1年から、プロジェクトデザインIII (学部卒業研究)とは異なる、先駆的な研究に取り組んできました。今回の講演はその成果であり、丹念な準備に基づく発表に加え、会場からの多数の質疑に対して丁寧に応答しました。

平成14年度以降、この講演会で継続的に学生が表彰されている主な大学は以下の表のとおりです。


平成14年度~平成28年度の間に学生が優秀講演者に表彰された主な大学

表彰の年数

 大学名

15 

東北大学、早稲田大学、中央大学、名古屋大学、京都大学

14 

日本大学、東京理科大学、東京工業大学、長岡技術科学大学、名城大学、大阪大学

13 

東京大学、東京都市大学(武蔵工業大学)、首都大学東京(東京都立大学)、神戸大学、九州大学

12 

室蘭工業大学、芝浦工業大学、名古屋工業大学、金沢工業大学、広島大学



15年間の内で12年以上の表彰歴を有する大学は、金沢工業大学を含むわずか21校のみで、北陸地域では唯一の大学となっています。


【講演題目】
「塩分を含有する砂中に埋設されたモルタルへの塩分浸透に及ぼす乾湿状態の影響」
石井一騎、宮里心一


【講演要旨】
海岸近傍で供用される構造物として、塩分を含んだ海砂中に埋設されるコンクリート製のボックスカルバートがある。この構造物の外側は砂中に在るため、点検は困難で、研究も行なわれていなかった。そこで本研究では、前述の課題解決の緒として、塩分を含有する砂(以下、塩砂と称す)中に埋設され、内空を有するコンクリートを模擬した供試体を作製し、モルタルや塩砂の含水状態が塩化物イオン浸透に及ぼす影響を評価した。その結果、モルタルが乾燥状態かつ塩砂が湿潤状態である場合、移流拡散により塩化物イオンは最も浸透することを明らかにできた。


 



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