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ラウル・デュフィ作「電気の精」と「世界を変えた書物」展開催(7/6~7/10)

金沢工業大学では、ライブラリーセンター1階展示室にて、7月6日(月)~10日(金)の期間、ラウル・デュフィ作「電気の精」と「世界を変えた書物」展を開催します。


今回は、ライブラリーセンター所蔵の「工学の曙文庫」より「電気の精」のリトグラフ(石版画)と、このリトグラフの中に登場する科学技術者の、画期的な業績を記した初版本も併せて展示いたします。


所蔵する「電気の精」は、1937年にパリで開催された万国博覧会において展示の中心となった電気館に、版画家ラウル・デュフィが描いた巨大な壁画をリトグラフにしたものです。リトグラフは、35組しか制作されておらず、そのうちの17番目のものを、「工学の曙文庫」に収蔵しております。幅65cm、高さ125cmのリトグラフ10枚による作品です。


明るく透明で鮮やかな色彩と軽快でスピード感溢れるタッチで描かれたラウル・デュフィの「電気の精」のリトグラフを、この機会に是非ご覧ください。


ラウル・デュフィ作「電気の精」と「世界を変えた書物」展
Raoul Dufy's“La Fee Electricite”&THE DAWN OF SCIENCE AND TECHNOLOGY


場所 ライブラリーセンター 1階 展示室   
日時 平成21年7月6日(月)~10日(金)10時~17時まで
*初日の6日(月)は11時から
*最終日の10日(金)は15時半まで



【今回、併せて展示される科学者・技術者の初版本について】
リトグラフに描かれている108名の科学者・技術者のうち、ライブラリーセンターが初版本を所蔵する以下の43名の科学者・技術者の業績を展示します。


  • エジソン(白熱電球、エディソン効果)
    「ダイナモ発電機・特許説明書・特許番号No.297.584、1884年」
  • ベル(電話機発明)
    「電話の研究、1877年」
  • ピエール・キュリー(圧電効果)
    「ピッチブレントの中に含まれている新種の放射性物質について、1898年」
  • マリー・キュリー(ラジウム)
    「ピッチブレントの中に含まれている新種の放射性物質について、1898年」
  • ヘルツ(電磁波)
    「非常に速い電気的振動について、1887年」
  • ローレンツ(ローレンツ変換、相対論)
    「運動物体の電気的、光学的現象に関する試論、1895年」
  • モーズリー(X線回折、周期律、モーズリの法則
    「元素の高周波スペクトル、1913年」
  • レントゲン(X線)
    「新種の輻射線について、1896-1897年」
  • マクスウェル(電気磁気学、マックスウェル方程式)
    「電磁場の力学的理論、1865年」
  • ヘルムホルツ(エネルギー保存)
    「力の保存について、1847年」
  • ベックレル(自然放射能、放射線)
    「物質の新しい性質の研究、1903年」
  • デーヴィ(電気分解による元素発見)
    「化学哲学要論.第一巻、1812年」
  • ポンスレ(射影幾何学)
    「図形の射影的性質、1822年」
  • ファラデー(電磁誘導の発見)
    「電気の実験的研究、"1839、1844、1855年"」
  • アンペール(電気磁気学、電流の磁気作用)
    「二種の電流の相互作用、1820年」
  • クラウジウス(熱力学)
    「熱力学、1864年」
  • オーム(オームの法則)
    「数学的に取扱ったガルヴァーニ電池、1827年」
  • フーリエ(フーリエ級数)
    「熱の解析的理論、1822年」
  • カルノー(熱力学)
    「火の動力およびこの動力を発生させるのに適した機関についての考察、1824年」
  • ジュール(熱の仕事当量)
    「電磁気の熱効果について、1843年」
  • ボルタ(電池発見)
    「異種の導体の単なる接触により起る電気、1800年」
  • プリーストリイ(酸素発見、電気学)
    「電気学の歴史と現状ー付・独創的な実験、1767年」
  • キャベンディッシュ(空気化学、電気学、熱学)
    「空気に関する実験、"1784、1785年"」
  • ガルバーニ(動物電気、ガルヴァーニ電気)
    「筋肉運動による電気の力、1791年」
  • ガウス(数論、ポテンシャル論ーガウスの法則)
    「整数論研究、1801年」
  • ラプラス(ラプラス変換)
    「天体力学、1798-1825年」
  • エピヌス(電磁気遠隔作用論)
    「電気及び磁気理論に関する小論、1759年」
  • クーロン(電気力学、逆二乗法則)
    「電気と磁気についての研究、1785-1789年」
  • ダランベール(百科全書、力学)
    「力学論、1743年」
  • フランクリン(避雷針、電気流体説)
    「フィラデルフィアにおける電気に関する実験と観察、1751-1754年」
  • ベルヌーイ(流体力学)
    「流体力学、1738年」
  • ホイヘンス(波動光学、力学)
    「振子時計、1673年」
  • ニュートン(万有引力)
    「自然哲学の数学的原理(プリンキピア)、1687年」
  • ボイル(ボイルの法則)
    「空気の弾性とその効果とに関する物理ー力学的な新実験、1660年」
  • ゲーリケ(摩擦起電機、真空)
    「真空についての(いわゆる)マグデブルグの新実験、1672年」
  • ライプニッツ(微分学)
    「極大と極小に関する新しい方法、1684年」
  • ギルバート(磁気学)
    「磁石及び磁性体ならびに大磁石としての地球の生理学、1600年」
  • パスカル(射影幾何学、確率論、流体力学ーパスカルの法則)
    「流体の平衡及び空気の質量の測定についての論述、1663年」
  • ステヴィン(力学)
    「つり合いの原理、1586年」
  • ガリレオ(重力加速度、望遠鏡)
    「世界二大体系についての対話、1632年」
  • R.ベーコン(数学、光学、経験学)
    「大著作、1733年」
  • アリストテレス(物理学、天文学、生物学、気象学)
    「ギリシア語による著作集、1495-1498年」
  • アルキメデス(アルキメデスの原理、重心、求積)
    「四辺形、円の求積法、1503年」

【ライブラリーセンター所蔵「工学の曙文庫」について】
http://www.kanazawa-it.ac.jp/dawn/

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