環境・建築学部の目標
 人間が住まいし、活動する環境を計画・設計し、建設し、コントロールしてきた化学・土木・建築の各分野それぞれの領域を学び、かつお互いに連携することにより、安全・快適で持続可能な環境を創成できる人材の育成を目指す。

環境土木工学科
自然環境と調和を図りながら、社会基盤を計画・設計・施工および維持管理することができ、その過程や効果についても説明できる環境土木技術者を育成する。さらに、将来にわたって、社会の変化を分析し、環境構築と市民社会の持続的な発展を創造できる技術者としての人間力を育成する。

学習・教育目標
T.技術者基礎能力
A
自己啓発・自己管理能力:修学スタイルを確立し、社会に貢献できる人材となるための心構えを身に付けるとともに、自主的・継続的な自学自習能力を身につける。
B
多様な価値観の理解と倫理的判断能力:「知性と教養」・「感性と徳性」・「体力と健康」および技術者としての倫理観の涵養を図る。
C
英語コミュケーション能力:日常場面で英語での口頭コミュニケーションができ、一般向けに書かれた英文記事の内容を理解できる能力を身につける。
D
現象のモデル化と分析能力、論理的思考能力:行動する技術者としての基礎を築くために、数学・物理・化学を総合的に学び、それらの考え方や知識を工学に応用できる能力を身に付ける。
E
図形コミュケーション能力:図形表現の技法を理解し、図形によるコミュニケーションができる能力を身につける。
F
コンピュータリテラシー:コンピュータに関する基礎知識を修得し、それらを活用できる能力を身につける。
G
基礎的な実験能力:実験に関する基本的な知識と技量を修得し、それらを活用して実験計画の立案と実験の実施、観察、考察、報告ができる能力を身につける。
H
問題発見・問題解決能力:身近な工学の問題を解決するために、現在持っている知識に加えて必要な情報を集め、グループ活動を通して問題を解決することができる能力を身につける。
U.専門基礎能力
I
環境土木技術者倫理: 環境土木技術者が習得すべき学習内容を学び、環境土木技術者としての基本的な倫理観を身に付ける。
J
材料学・構造工学・地盤工学: 自然との共生を志向する社会基盤の整備において、その調査、設計および維持管理に関する専門基礎分野である材料学、構造工学、地盤工学などを講義、実験および演習により学ぶ。すなわち、構造物に適した材料選択や施工性・耐久性を考慮した構造物設計に関する基礎能力および地盤調査・試験法も含めた基礎や土構造に関する基礎能力を身につける。
K

環境工学・水圏工学・計画学: 社会基盤整備の計画を進める上で必要となる自然環境や地形の状況を把握し、その結果を調査分析することにより環境改善対策を講じる技術を講義、実験および演習により学ぶ。すなわち、空間情報工学の基礎能力、それを利用した地域計画や環境計画に関する基礎能力および総合的な見地から水圏工学に関する基礎能力を身につける。

L

環境土木管理学: 環境を考慮した社会基盤整備で、その企画から調査、設計、施工、維持管理に至る技術を統合し実務において活用するために、施工法やその管理手法およびメンテナンスなど総合的なエンジニアリングマネジメント手法の基礎について学ぶ。すなわち、土木施工法、土木施工管理法、維持管理技術および事業の効率化に関するマネジメントの基礎能力を身につける。
V.統合的応用能力
M 社会基盤設計能力: 複雑で高度化した社会に対処し得る環境土木技術者になるために、専門基礎能力を身につけた後、地震や台風など災害にも強く、そして合理的な社会基盤を構築するのに必要な解析や設計する能力を身につける。
N 環境との共生能力: 自然と共生する社会基盤整備に携わる環境土木技術者となるために、専門基礎能力を身につけた後、空間情報を駆使した地域計画や環境評価を行なう能力、水圏工学に関する能力、水環境を改善する能力、そして自然共生型の社会基盤を計画する能力を身につける。
O 建設マネジメント能力: 環境や合理性にも配慮できる環境土木技術者となるために、専門基礎能力を身につけた後、高度な施工管理やメンテナンスなどに関する手法そして効率性向上のためのマネジメント能力を身につける。
改訂:平成19年1月1日
平成16年3月31日