平成23年度(2011年度)FD研修会
FD研修会の趣旨とテーマ
今年度(平成23年度)は、昨年度のFD研修会の結果を踏まえ、平成24年度からの4学部に対応した数理教育に関し、『総合力・ラーニングを目指した木目細かい統合教育―4学部対応のカリキュラムとシラバス』をテーマに、新しいカリキュラムのシラバスとそれに対応した教科書、授業運営、学習支援などについての詳細な討議、意見交換を、11月26日(土)から27日(日)にわたり、池の平セミナーハウスで行った。
また討議・意見交換の材料・資料の収集のため、事前にアンケート調査を行った。
FD研修会での討議のポイント
- 平成24年度の統合科目(必修および選択)のシラバス(学習内容を含む)についての意見(課題)とその代替(解決)策の提案
- 平成24年度からの授業運営について ・ 課外学習(学習支援)について
研修会の運営
■事前準備
- 討議・意見交換の資料として、事前にアンケート調査を行い、意見等を収集した。
■事前学習
「アンケート調査のための事前検討の資料」
- 平成22年度の総合アンケートおよびインタビューなどの調査結果(CS室)
- 平成23年度(前学期)の統合教育のアンケート集計結果
- 平成23年度新入生の学力診断、学習履歴、学習動機・意識調査結果
- 平成24年度からの数理基礎教育課程のカリキュラム
- 同上の主要科目のシラバス(案)
■研修会当日
11月26日(土)と11月27日(日)の2日間にわたり、グループ討議、全体討議を行った。
■フォローアップ
- 研修会で出たチームの提案・意見を整理し、タスクフォース会議で平成24年度の数理工統合教育、数理統合教育のシラバス、教科書の見直しなどを行う。
- 数理工教育研究センターの全体会議で、最終結果を周知する。
FD研修会のまとめ
- シラバス全体に関して、特に学習テーマや時間を明示することにより予習・復習を充実させることが確認された。また個別科目のシラバスに関して、多くの具体的な改善・追加が提案され、これらの提案を考慮し、シラバスを見直しすることとなった。(付録3,4にまとめた) さらに、学部別のカリキュラムの詳細(フローや履修上の注意など)を各科目のガイダンスとして新入生に周知する。
- 授業運営に関して、特にアクティブラーニングの具体的な多くの事例(実施を予定しているものを含め)が紹介され、情報交換、情報共有された。今後の各自の授業にそれらを適宜参考とすることとなった。(付録5にまとめた)また90分授業についても多くの提案があり、それをもとにガイドラインを設ける予定である。 基礎数理をなくすることに対しては、何らかの補習授業を行う必要があることでは全員のコンセンサスは得られたが、具体的な方法論は、習熟度クラス分けの設定を含め、さらにタスクフォースで討議することとなった。
- 学習支援に関して、(2)の補習授業との関連で総合的に検討することとなった。センター教員は、授業とその学習支援の2つの業務を担っているので、授業自体の負担を考慮して、補習授業を組み込むことになる。特に、来年度は、新、旧のカリキュラムが併走するため、授業負担が従来の1.3倍になるので、学習支援の負担を少なくせざるを得ない。 学習支援の形態として、学生同士のピアチュータリング、グループ学習なども検討課題と取り上げることとなった。その際、数理リテラシーパスポートの活用による学生スタッフの育成、レポートや課題での協働学習の勧め(安易なまる写しなど剽窃注との区別の工夫を含め)なども検討することとなった。