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取組の内容

  • [1] 教育コースの構築とその実践
  • [2] 学修フィールドとチームラーニング
  • [3] 成長を支援する評価システムの構築
  • [4] 教材の作成
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教育コースの内容

[1] 教育コースの構築とコラボレーション・テーラーメイド型教育の実践

図:大学間連携の概要
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学士課程コース・修士課程コースを構築し、実践します。

【学士課程コース】

学士課程コースは、金沢工業大学のプロジェクトデザイン教育(Project Design 以下、PD)をベースとしながら「組込みシステム技術」と「業界の魅力」を学生に伝え、自らの専門を基軸に持ちながら「情報・電気・機械系分野」の学問を横断的に思考できる力を養います。

このPD教育の科目構成は、1年次前学期の「PD入門」、同後学期の「PDⅠ」、2年次前学期の「PDⅡ」、同後学期の「PD実践」、3年次後学期の「専門ゼミ」、4年次通年の「PDⅢ」からなり、全て必修科目となります。

「PD入門」では、エンジニアリングデザインおよび技術系実験の意義、目的の明確化、結果の分析や示し方、レポートの書き方、コミュニケーションのためのドローイング法、口頭での発表法を修得します。「PDⅠ」は、5名程度のチーム活動で、教員が提示する身近な実社会での問題に対して、様々な観点から検討し、その中から問題を発見し解決していくもの。「PDⅡ」では、さらに具体的な解決策を示し、その成果をポスターセッションにて発表します。また、「PD実践」は、解決策の機能の一部を実験等によって検証を行う一連の授業です。

学士課程コースの教育プログラム

実習や技術者との意見交換を通して、業界の魅力を知り、組込みシステム技術の実践的な学習を行う教育プログラム。

組込みシステム業界での就業体験や、大学院での学習体験を通して、自身の成長に必要なアクションプランを検討する教育プログラム。

【修士課程コース】

修士課程コースでは、組込みシステム分野の最先端技術を学習するプロジェクト・ベースド・ラーニング( 以下、PBL)教育を通じて、イノベーション力を養います。

北陸先端科学技術大学院大学の情報科学研究科高信頼組込みシステムコースにおいて、ソフトウェア開発技術、情報システム技術、品質保証技術を柱とする科目群を中心にしたカリキュラムを実施します。さらにソフトウェア工学の最先端の知識を活用し、アーキテクチャ設計、品質保証技術に重点をおいたPBLを実施します。その対象分野は、ソフトウェア開発提供型業種、家電機器開発型業種、情報機器開発型業種、OA機器開発型業種、産業機械開発型業種の5つです。

この成果を核にしながら、新たに無線通信技術を中心とするネットワーク技術の最先端の知識を活用し、統合システムの開発技術、機能安全やセキュリティの保証技術に重点をおいたPBLを開発し実施します。その対象分野はスマートハウス、農業クラウド、集団ロボット制御などのスマートコミュニティとします。

修士課程コースの教育プログラム
【学士課程・修士課程共通コース】

学士課程・修士課程共通コースは多様な学習歴の学生や専門分野の異なる学生が、組込みシステム技術に関連する、基礎力や応用力を学習する機会を提供します。

学士課程・修士課程共通コースの教育プログラム

組込みシステム技術に関連する基礎力や応用力を学習するオムニバス形式の講習会。情報・電気・機械分野で必要となる知識やスキルを修得し、専門分野を横断的に思考できる能力を養う教育プログラム。

学士課程・修士課程の円滑な接続に向けた<テーラーメイド型教育>を実践する基盤として、これまで金沢工業大学で展開しているポートフォリオシステムに、新たに組込み技術ポートフォリオを設けます。このコースで学修する学生は、組込み技術ポートフォリオに学修成果や目標、インターンシップの成果、課外での活動成果等を記録します。両大学の教員とステークホルダーは、その内容を基に学生一人一人に合ったテーマ設定や指導を行うテーラーメイド型教育を展開します。

学士課程コースの3年次夏学期に新たに構築する実践型インターンシップⅠは、単なる就業体験ではありません。ポートフォリオを基にして、学生、教員、ステークホルダーが協議の上、派遣先企業を選定して、そこでのテーマと目標を明確にし、派遣期間等を決め、学生はキャンパス内での準備期間を経てインターンシップに出向くものです。

両大学の距離は18.5kmと近く、またステークホルダーの2協会も石川県内の製造業、情報産業の企業920社が加盟しているため、地域連携の意味合いも強く、この特徴を活かした実践型インターンシップも容易に可能です。また、大学院に進学する場合、学士課程コースと修士課程コースの接続性を高めるために、実践型インターンシップⅡを学部4年次に実施します。その内容は、学生が企業にインターンシップに出向くのと同様に、北陸先端科学技術大学院大学にも出向き、そこで教員からの指導を受けます。ここでは同Ⅰと同様に組込み技術ポートフォリオを基にしたテーマ等の設定を行い、<テーラーメイド型教育>を実践します。

北陸先端科学技術大学院大学は、学部を設置しない大学院大学のため、多くの大学から多様な学修歴の学生が入学します。そのため、実習や演習に軸足をおいた「組込みシステム実装講習会」を金沢工業大学で開設し、実践力を補う仕組みとします。

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