応用化学科

学習・教育目標

「持続成長可能な社会」の実現のために、基礎化学の知識基盤の上に修得した有機・無機機能化学および環境化学の知恵を生かし、地球あるいは人類社会が直面しているエネルギーおよび環境にかかわる諸問題を解決していくことが求められている。本学科では、地球と人類の持続成長を可能とする産業分野においてグローバルに活躍することができる化学技術者を、基礎教育、実験・実技教育、応用教育およびプロジェクト教育の連携の下に育成する。

キーワード

化学分析力
物質創製力
プロセス創製力
応用化学展開力

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B001 バイオ・化学大意(応用化学) Introduction to Bioscience and Chemistry(Applied Chemistry)
本学部では、化学現象あるいは生命現象の把握力と分析力を養うとともに、科学的理解力と深い洞察力および柔軟な応用力を身につけたバイオ・化学技術者の育成を目指している。この科目では、バイオ・化学分野の歴史と社会とのつながり、大学で化学や生物およびその応用分野を学ぶ意義、産業界での技術者としての役割などを、教員、学生、卒業生、社会人との議論を通して考える。各学科で修学する意義、物事の本質を求める学習姿勢や将来目標を実現するための修学計画能力の獲得を目標とする。
行動目標●現代社会におけるバイオ・化学分野の役割を理解し、自身の修学計画を立案できる。学科教育プログラムの概要と学ぶ領域を理解し、自身の修学計画を立案できる。大学で自ら学ぶ意義と基本的現象・概念の原理原則を科学的に思考できる。応用化学分野における理工学技術者としての役割を説明できる。応用化学分野の今後の展開を論理的に考え、第三者に伝えられる。今後の学習・行動目標、キャリア形成などを計画でき、将来の夢を語ることができる。
B002 物質のなりたち Chemistry of Atoms and Molecules
物質がどのようになりたっているかを理解し、これを記述することができると同時に、その理解に基づき応用的な問題が解けることを目標とする。
行動目標●物質の量を表すことができる。原子の構造を理解し、これを説明できる。原子の電子構造を理解し、これを説明できる。周期律を理解し、周期表に基づき各元素の性質を説明できる。化学結合の種類とその特徴を説明できる。
B003 熱の化学 Chemical Thermodynamics
理学、工学の広い分野に関わる熱力学という学問の基礎について学び、まず化学分野の応用例として、物質のありさまをエネルギーの観点から理解し、それを記述することができると同時に、その理解に基づき化学の応用的な問題が解けることを目標とする。さらに、熱力学で理解、解決できるさらに広範囲な事例についても紹介し考察する。
行動目標●気体の状態方程式を理解し、これを説明できる。熱力学第一法則を理解し、これを説明できる。エンタルピーの概念を説明できる。熱力学第一法則を理解し、これを説明できる。エントロピーの概念を説明できる。
B004 有機化学 Organic Chemistry
炭素原子を含む化合物である有機化合物の種類は、非常に多く、知られているだけで2,700万種におよぶが、構成する元素の種類が少なく、結合の形式も単純で、構造も比較的整然としている。この科目では、有機化合物の分類、命名法、性質、反応性の基礎知識を修得すること、化学構造が与えられればその性質を推定できるようになることを目標とする。
行動目標●原子の構造と電子配置が理解できる。イオン結合と共有結合が理解できる。メタン、エタン、エチレン、アセチレンの構造が理解できる。酸と塩基の定義が理解できる。官能基の構造が理解できる。アルカン、アルケン、アルキン、芳香族化合物の命名ができ、その反応性が理解できる。
B005 無機化学 Inorganic Chemistry
「物質のなりたち」では原子の構造、原子の電子構造および周期律など一般的概念を学んだ。「無機化学」では個々の物質の側から、具体的な性質としてそれらを再確認する。「物質のなりたち」で学んだ基礎知識を基に、元素を分類し、元素の多様性と系統性および元素の組み合わせである化学結合の理解が目標である。ここで学ぶ事柄は、「物質の構造」につながり、応用化学での機能性発現の理解、生命体と環境の関係を環境からの理解に必要不可欠である。
行動目標●元素の周期律について説明できる。周期表で元素を整理し、それぞれ元素の性質や特徴について説明できる。化学結合を分類でき、それぞれを説明できる。金属材料の特徴や応用を説明できる。非金属材料の特徴や応用を説明できる。
B006 アカデミックライティング Academic Writing
「修学基礎A・B」を引き継ぎ、各専門分野におけるレポート作成スキルを育成する。問題発見、問題解決するプロセスにおいては、自己の考えや主張をレポートとしてまとめ、情報を発信する能力が必要である。これを「個人」の能力として身につけさせるために、学科の専門性に則したテーマでレポートの作成手順を学習し、原稿を完成させることにより、専門科目のレポートおよび論文作成の入門として位置づける。
行動目標●応用化学の分野における問題を発見し、レポートのテーマを設定できる。応用化学の分野における情報を収集・分析・整理することができる。応用化学の分野に則したレポートが作成できる。
B007 化学と安全 Fundamentals of Laboratory Safety
化学における教育、研究では実験が主要な役割を果たし、応用化学科における教育カリキュラムでも実験の重要度が高くなっている。化学実験では危険性の伴う物質や機器を取り扱うことが多く、扱い方のミスから重傷を負い、生命に危険がおよぶこともある。これらのミスは知識不足から起こることが多く、化学実験を行う際には取り扱う物質、機器について、危険防止のための最低限の知識を修得しておくことが必要である。本講義は化学実験を安全に行うために必要な知識を修得することが目標である。
行動目標●実験中の事故の例を挙げて、その原因を説明することができる。危険物、可燃性ガス、毒物、劇物、放射性物質などの危険性を説明することができる。参考資料を見て、化学物質を危険物、毒物、劇物、PRTR法指定物質などに分類することができる。
B008 有機合成化学 Chemistry of Organic Synthesis
化学分野のみならず、環境・生物・材料など、あらゆる分野において有機化学の系統的な知識が必要である。この科目では、有機合成化学の基礎となる事項のうち、ハロゲン化アルキルの性質と反応機構、アルコール・フェノール・エーテルの性質とその反応性や合成法、アルデヒドやケトンの求核付加反応、カルボン酸とその誘導体の性質を理解することを目標とする。
行動目標●ハロゲン化アルキルの反応(Grignard反応)を理解できる。ハロゲン化アルキルの置換、脱離反応を理解できる。アルコールの性質や反応を理解できる。フェノール・エーテルの反応や合成法を理解できる。アルデヒドとケトンの求核付加反応を理解できる。カルボン酸の反応を理解できる。
B009 分析化学 Analytical Chemistry
①酸塩基滴定について、化学反応を理解し計算することができる。②沈殿形成について、溶解度積の観点から理解でき、計算することができる。③錯形成反応を酸塩基反応として理解でき、滴定の計算をすることができる。④酸化還元滴定について、化学反応を理解し計算することができる。
行動目標●中和滴定について理解できる。重量分析について理解できる。キレート滴定について理解できる。酸化還元滴定について理解できる。
B010 物質の状態と反応 Chemistry of Phase and Reaction
熱力学的観点から物質の状態、化学平衡および反応速度を理解する。相図、凝固・融解・昇華、蒸気圧、混合物、沸点上昇と凝固点降下、エントロピー、エンタルピー、ギブズエネルギーおよびアレニウス式などを統合的に理解し、これらを記述することができると同時に、その理解に基づき応用的な問題に対する解答を導けることを目標とする。
行動目標●物質の三態とそれにかかわる相変化を理解し、これを説明できる。蒸気圧とは何かを理解し、これを説明できる。純物質の相図を理解し、これを説明できる。化学反応式を記述する事ができ、これを説明できる。化学反応速度式を理解し、これを説明できる。
B011 環境化学 Environmental Chemistry
環境化学は、地球環境中における物質とエネルギーの循環ならびに挙動、およびそれらに連携して引き起こされる化学反応を解明する学問である。本講では、水環境を支配する要因を理解し、環境と調和の取れた社会構築の重要性を認識するために、大気圏、岩石圏、水圏の各圏における物質とエネルギーの循環ならびに挙動、およびそれらに関連した化学反応の基礎を学習する。
行動目標●地球構造と地球環境の関連、地球のエネルギー収支と温室効果について理解できる。環境中の炭素や窒素などの物質の循環について、補助資料を見ながら説明できる。天然水の分類とそれぞれの水質の特徴、水循環とエネルギー循環の関連を理解できる。水の特異性が地球環境におよぼす影響について、補助資料を見ながら説明できる。酸性雨問題について補助資料を見ながら説明できる。エネルギー問題について補助資料を見ながら説明できる。
B012 基礎生化学 Fundamentals of Biochemistry
最近の生物学領域の研究の発展は目覚しく、応用面での研究の進歩と併せて社会に大きなインパクトをもたらしている。本科目ではこれらの事柄を理解するための生物学的・化学的な基礎知識として、生体を構成する主要成分の構造や物理・化学的特性、および、生物体における機能や役割を講述する。また、講義の中で生物領域での最新のトピックなども紹介する。
行動目標●生体を構成する基本分子を挙げ、その構造と機能を説明できる。アミノ酸とタンパク質について学び、その構造と機能を説明することができる。酵素の触媒する反応を学び、酵素の機能を説明することができる。核酸について学び、構造と機能を説明することができる。遺伝子について学び、転写・翻訳について説明することができる。
B013 化学工学 Chemical Engineering
化学工学は化学工場の設計方法を理論化する過程で生まれた。その後、化学工学は環境、エネルギー、バイオ、材料などさまざまな分野に展開され、問題解決に活用されている。本科目では、化学工学基礎として化学工学量論、化学熱力学、反応速度論および移動現象論を学習し、化学装置・プロセスの設計や問題解決に利用できる能力を修得する。
行動目標●物質・エネルギー収支を説明・計算できる。物理・化学平衡および化学反応速度を説明・計算できる。移動現象を説明・計算できる。化学装置・プロセスの設計方法を説明・計算できる。化学工学が環境、エネルギー、材料、バイオなどの分野における問題解決に適用できることを説明できる。
B014 高分子化学 Polymer Chemistry
化学技術者における基礎知識として必要な、高分子材料の特徴を低分子材料と比較して理解し、高分子の物性、合成法、応用面について理解できることを目標とする。
行動目標●高分子というものは材料の中で、どんな位置づけであるのか見当がつくようになる。人間が合成して市場に出回っている高分子の種類と大まかな性質を理解できるようになる。高分子材料の分子量、分子量分布についてわかるようになる。高分子材料の結晶部と非晶部について理解する。ガラス転移点について理解する。熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とは性質が大きく異なる高分子であることが理解できるようになる。
B015 エネルギー電気化学 Electrochemistry for Energy Conversion and Storage
有機・無機化学分野における各種合成反応のみならず、電池反応や電気分解、酸化還元反応は原子・分子間に電子の授受を伴う化学現象である事が多い。応用化学分野では、これらの化学現象を理解した上で制御し、利用することが必要とされる。本科目においては演習を通じて化学反応をエネルギーの観点から定量的に解析する能力およびエネルギー変換に関する基礎的知識を修得する。
行動目標●ギブズ自由エネルギーの観点から化学反応の進みやすい方向を判断できる。活性化エネルギーと反応速度の関係を理解できる。熱力学データから標準電極電位を算出できる。化学エネルギーが電気エネルギーに変換される機構を理解できる。
B016 応用生化学 Applied Biochemistry
基礎生化学で学んだ生体分子に関する知識を踏まえた上で、細胞の構造・構成・普遍性、生体内におけるエネルギー変換、生体物質による生体調節の仕組み、環境における生化学などを理解することを目的とする。
行動目標●糖質の代謝について説明できる。脂質の代謝について説明できる。アミノ酸の代謝の仕組みについて説明できる。生体調節の仕組みについて説明できる。環境問題について説明できる。
B017 応用バイオ工学 Applied Biotechnology
化学を応用する対象として、生物は未だ解明されていない事象が多いものの、生物の持つ精緻な構造や機能の化学産業への応用や新しい医薬品や治療法の開発への応用など、21世紀では生物機能への期待が高まっている。本講義では、この分野で将来活躍するための素養として、糖質・脂質・タンパク質・核酸などの生体分子が、細胞や生物の中で複雑に関わり合って機能している実例を分子レベルで学び、さらに医薬品の研究開発や化学物質の生産における実例を学ぶ。
行動目標●生体分子(糖質・脂質・タンパク質・核酸)の構造の特徴を説明できる。セントラルドグマについて説明できる。タンパク質の機能について実例を使って説明できる。医薬品開発について実例を使って説明できる。生物機能の応用例を説明できる。
B018 機器分析化学 Instrumental Analytical Chemistry
機器分析は、電子の性質や電磁波の吸収、発光など、物質の物理的性質の測定に基礎をおくものであり、実分析の多くは機器分析的な手法により行われている。本科目ではイオンや物質の定量によく用いられる吸光光度法、有機化合物の構造解析に用いられる赤外吸収分析法・核磁気共鳴分析法について学ぶ。さらにX線分析法や熱分析法について学ぶ。各分析法の基本原理の理解に重点を置き、各機器分析法によりどのような情報が得られるかを十分に理解することを目標とする。
行動目標●吸光光度法の原理を理解できる。原子吸光分析法および発光分光分析法の原理と特徴を理解できる。有機化合物の構造推定のために赤外吸収分析法や核磁気共鳴分析法を利用できる。X線分析法および熱分析法の原理と特徴を理解できる。
B019 アドバンスト環境化学 Advanced Environmental Chemistry
本講義では、先の環境化学概論などで修得した環境化学の専門基礎知識を基に、現代の環境問題をアクティブラーニング方式で学んでいく。即ち、環境をグローバルに捉えることによる地球環境化学の観点から、「水資源の確保」、「水浄化システム」、「水浄化材料」、「水環境保全と水質分析法」、「炭素資源の利用と循環」などの問題を考察する中で、環境問題の化学的本質が理解できる力の涵養を目的とする。本講義を受講するに際しては環境化学に関する専門科目の内容を十分把握できていることが望ましい。
行動目標●上下水道の水質確保について説明できる。水浄化システムについて説明できる。水浄化材料の開発について説明できる。水資源保全のための水質分析法について説明できる。水資源の現状を理解した上で、水質保全法とその調査法について説明できる。炭素資源の利用と循環について環境問題を含めて説明できる。
B020 アドバンスト機能化学 Advanced Functional Chemistry
本講義では、先の無機・有機化学などで修得した化学の専門基礎知識を基に現代の資源・エネルギー問題をアクティブラーニング方式で学んでいく。即ち「薄膜形成技術と機能」、「ナノ物質の分析技術と機能」、「高分子・有機機能物質と電子材料」、「炭素系やセラミックスなど無機機能物質と材料」および「無機と有機のハイブリッドの化学」の問題を考察する中で、資源・エネルギー問題の化学的本質を理解できる力の涵養を目的とする。
行動目標●薄膜形成技術、ナノ物質分析技術の最先端を理解し、説明できる。天然有機・有機高分子化学の最先端を理解し、説明できる。高分子電子材料の先端的応用を説明できる。セラミックスの先端的応用を説明できる。炭素材料や超伝導物質の最先端を理解し、説明できる。ハイブリッド化学に関わる研究開発の現状を説明できる。
B021 化学コンピュータ演習 Computer Practice for Chemistry
化学分析、化学工場における工程管理、新規物質の研究開発など、化学におけるあらゆる現場では、コンピュータを利用した科学技術計算が重要な位置を占める。化学実験でもデータ処理にExcelなどのソフトウェアを活用することで、効率的に解析を進めることができる。本演習では実際にExcelを用いて、物理化学、化学工学に登場する計算問題を解くことによって、物理化学、化学工学の知識を確実にするとともに、Excelの使用法に習熟する。
行動目標●コンピュータを用いて化学構造式などを含む文書を作成できる。表計算ソフト、プログラムなどを用いて、実験データを解析することができる。物理化学、化学工学における計算問題をExcelを使って解くことができる。インターネット、データベースを用いて必要な化学的事柄を検索することができる。
B022 応用化学演習 Applied Chemistry Practices
物理化学、無機化学および有機化学の基礎的な項目について、問題演習を行う。「物質のなりたち」、「熱の化学」、「物質の状態と反応」、「無機化学」、「有機化学」および「有機合成化学」など、関連する講義の理解をより確実なものとする。
行動目標●原子の構造、周期律および化学結合に関する演習問題を解くことができる。気体の状態方程式および熱化学に関する演習問題を解くことができる。物質の状態、化学平衡および反応速度論に関する演習問題を解くことができる。無機化合物の分類、性質および応用に関する演習問題を解くことができる。有機化合物の分類、命名法、性質、反応性に関する演習問題を解くことができる。有機化合物の反応や合成方法に関する演習問題を解くことができる。
B023 エネルギー固体化学 Solid State Chemistry for Energy Conversion and Storage
「エネルギー固体化学」はエネルギー材料を固体化学の知見と手法を用いて作製することを学習する講義である。エネルギーの創製(変換)・伝達・蓄積などに係わる固体材料について、その基礎となる結晶構造と電子のバンド構造を理解し、ブレークスルーすべき課題を明らかにしつつ、固体化学の手法を用いて、新しい固体エネルギー材料を作製することができるようになることを本講義の目標とする。
行動目標●固体の結晶構造の原子充填率、イオン結晶の陽イオン/陰イオン半径比と配位数の関係などを計算できる。前述で求めた関係を理解し、新しいエネルギー固体材料の作製にどのように役に立つかを説明できる。結晶構造から無機化合物の組成を表示し、密度を求めることができる。絶縁体、半導体、金属の電気抵抗の温度依存性を、バンド構造に基づき説明できる。エネルギー固体材料の単結晶や薄膜化など、形態付与技術について説明できる。
B024 地球環境学 Environmental Science of Earth
地球環境は、大気圏、岩石圏、水圏に大別できるが、いくつかの物質はこのすべてに関係し、かつ3圏の間を相互に循環している。本講義では、これらが地球環境中でどのような挙動をしているか、その挙動に関連してどのような化学反応が喚起されているのか、それらの挙動が地球環境にどのような影響をおよぼしているのか、それらの循環と挙動に人為的な汚染がどのように組み込まれていくのか、などの観点から地球環境に対するグローバルな視点を育成することを目的とする。
行動目標●宇宙の構成・起源について説明できる。地球の構成要素について説明できる。気象と大気圏:大気循環と気象について説明できる。海洋と海洋現象:海水の循環と海流について説明できる。固体地球と岩石について説明できる。地球環境とその維持について説明できる。
B025 水と環境の化学 Environmental Aquatic Chemistry
環境には森羅万象地球に存在するあらゆる物質が含まれており、環境問題は多くの分野が複雑に絡み合っている。このため、環境問題の解決には応用化学科で学習する全ての知識が必要となる。本科目では、水環境について、自然科学、工学および社会科学を含む多くの側面から学習し、問題解決能力を総合的に修得する。
行動目標●水質汚濁物質の性質を説明できる。水質汚濁物質の処理・管理方法を説明・計算・デザインできる。
B026 環境計測学 Environmental Analysis
地球環境全体に色々な影響をおよぼす環境汚染などの環境問題を適切に把握するために、本科目では、自然環境(大気・水・土壌)と物質の循環を学習し、地球環境について総合的に理解することを目的とする。また環境計測の意義を環境問題と関連づけて説明できるとともに、測定を正確に行う環境計測技術について、測定原理と応用方法を理解することを目標とする。
行動目標●自然環境(大気・水・土壌)における物質の循環を説明できる。環境計測の意義を環境問題と関連づけて説明できる。水の分析法について説明できる。年代決定法の原理と特徴を理解できる。
B027 無機・エネルギー機能化学 Functional Chemistry of Inorganic and Energetic Materials
機能性無機材料には、セラミックス、ガラス、金属などがある。無機材料の有用で特長的な機能について、電気的性質、光学的性質、機械的性質、および電気化学的性質などの観点から学習する。本講義では、実際の材料を例にとって、無機材料全般についてアクティブラーニング方式を取り入れて学習する。
行動目標●代表的な無機化合物の結晶構造を説明できる。無機材料の力学的性質の特徴とこれを応用した製品について説明することができる。無機材料の熱的性質の特徴とこれを応用した製品について説明することができる。無機材料の光学的性質の特徴とこれを応用した製品について説明することができる。無機材料の電気的性質の特徴とこれを応用した製品について説明することができる。無機材料の磁気的性質の特徴とこれを応用した製品について説明することができる。
B028 有機・バイオ機能化学 Functional Chemistry of Bio and Organic Materials and Processes
持続可能な社会に向けた新しい材料設計につながる知識の修得を目的とし、本講義では色素化合物、油脂、酵素などの生理活性物質を含むバイオプロダクト的な材料を中心に、これに高分子材料を加えた広域な意味での有機機能材料に関する特長を理解する。また、生物機能を模倣した有機・高分子材料についても学習し知識を深める。
行動目標●生物発光や着色に関わる光機能性物質について説明できる。酵素についてその特長や機能性、反応機構を理解し説明できる。高分子材料の特性や用途について説明できる。バイオミメティクスの活用例を説明できる。グリーンケミストリーについて実例を挙げて説明できる。
B029 バイオ・化学基礎実験・演習A(応用化学) Basic Experiments and Practice in Bioscience and Chemistry A(Applied Chemistry)
本科目では有機化学、分析化学、環境分析分野を中心とする実験・演習を行う。第一に、実験に適した服装・保護具を正しく着用し、実験用具を正しく用いて、安全に実験を行う事を心掛けたい。第二に、予習により実験指示書の記載内容を理解し、主体的に実験を実施する。第三に、実験方法、ならびに実験中に観察された現象の論理的考察を記述した報告書を作成し、期限内に提出する。これらの活動を通じ、授業科目において学んだ内容を実験により検証・報告する経験を積むことにより、総合的な実験遂行能力を修得する。
行動目標●実験に適した服装・保護具を着用し、取り扱う器具および試薬の特性を理解して安全に実験を行うことができる。実験内容・結果を実験ノートに的確に記録することができる。実験操作、観察された現象、結果から考察をまとめ、指定された形式で報告書を作成できる。有機合成、容量分析、環境分析の基本原理を理解し、的確に、精度良く安全に実験操作を行うことができる。
B030 バイオ・化学基礎実験・演習B(応用化学) Basic Experiments and Practice in Bioscience and Chemistry B(Applied Chemistry)
本科目では化学工学、物理化学、生物学分野を中心とする実験・演習を行う。第一に、実験に適した服装・保護具を正しく着用し、実験用具を正しく用いて、安全に実験を行う事を心掛けたい。第二に、予習により実験指示書の記載内容を理解し、主体的に実験を実施する。第三に、実験方法、ならびに実験中に観察された現象の論理的考察を記述した報告書を作成し、期限内に提出する。これらの活動を通じ、授業科目において学んだ内容を実験により検証・報告する経験を積むことにより、総合的な実験遂行能力を修得する。
行動目標●実験に適した服装・保護具を着用し、取り扱う器具および試薬の特性を理解して安全に実験を行うことができる。実験内容・結果を実験ノートに的確に記録することができる。実験操作、観察された現象、結果から考察をまとめ、指定された形式で報告書を作成できる。化学工学、物理化学、生物学の基本原理を理解し、的確に、精度良く安全に実験操作を行うことができる。
B031 応用化学専門実験・演習A Applied Chemistry Major Lab / Exercises A
有機化学、分析化学、環境分析分野における実験操作、器具取り扱い、機器分析、データ解析および報告書作成に関する技能を修得する。実験から得られた結果を定性的・定量的に評価し、論理的な考察を行う能力を得る。実験・演習を通じて専門科目で取り上げられる理論や手法を実践し、確かな基礎力に基づいた理解力と応用力を身につける。
行動目標●器具および装置を安全に取り扱い、実験装置の概要を説明できる。専門用語で指示された指示書を読み、自ら実験を進めることができる。理論的背景を理解し、実験結果を論理的に考察できる。実験に関する報告書を作成できる。各回の実験内容について、その基本操作を理解し、それに基づき実験操作を行うことができる。
B032 応用化学専門実験・演習B Applied Chemistry Major Lab / Exercises B
化学工学、物理化学、生物学分野における実験操作、器具取り扱い、機器分析、データ解析および報告書作成に関する技能を修得する。実験から得られた結果を定性的・定量的に評価し、論理的な考察を行う能力を得る。実験・演習を通じて専門科目で取り上げられる理論や手法を実践し、確かな基礎力に基づいた理解力と応用力を身につける。
行動目標●器具および装置を安全に取り扱い、実験装置の概要を説明できる。専門用語で指示された指示書を読み、自ら実験を進めることができる。理論的背景を理解し、実験結果を論理的に考察できる。実験に関する報告書を作成できる。各回の実験内容について、その基本操作を理解し、それに基づき実験操作を行うことができる。
B033 応用化学統合演習 Interdisciplinary Studies of Applied Chemistry
この科目では、これまで応用化学科で学んだ全ての科目を基に、今後の活動につなげるための工学・化学的な視点により社会を俯瞰できる力を身につけることを目標とする。
行動目標●自ら学ぶ意義と基本的現象・概念の原理原則を科学的に思考できる。現代社会における応用化学の役割を理解することができる。応用化学科で学んだ教育プログラムの概要と領域を理解し、自身の今後の活動計画を立案できる。応用化学における理工学技術者としての役割を説明できる。応用化学分野の今後の展開を論理的に考え、第三者に伝えられる。今後の行動目標、キャリア形成などを計画できる。
B901 専門ゼミ Preparatory Seminar for Design Project III
7期から8期にかけて開講されるプロジェクトデザイン III においては、自らが問題を発見し解決することを通して応用化学の学習の総仕上げを行う。専門ゼミにおいては、プロジェクトデザイン III を遂行するために必要な基礎として、安全教育・技術者倫理教育を振り返るとともに、自らの学習歴についても振り返り再度基礎的な知識の修得を確認する。さらに、プロジェクトデザイン III の遂行に必要なプロジェクト活動の実施の方法を自ら学び、得られた知識を基にして実施計画書を作成する。
行動目標●プロジェクトデザイン III の目標や行動計画について明確なイメージを持つことができる。プロジェクトデザイン III のテーマについて説明ができる。プロジェクトデザイン III を自主的に遂行していくことができる知識や技能を修得する。プロジェクトデザイン III における研究および設計のプロセスを修得する。
B921 プロジェクトデザイン III Design Project III
プロジェクトデザイン III は、大学で学んだことを総括しながら、応用化学に関するプロジェクトを遂行していく科目である。学生一人ひとりが独自の現在の化学技術の持つ問題点としてのテーマを見出し、その解決策を提案するまでのプロセスを身につけることが、本科目の目的である。専門ゼミなどで学んだ知識を基に、研究計画・実験・結果の評価・改善と行動、という過程手法を身につけた創造的な技術者になるため、応用化学実験・実習を確実に行う力を身につけ、応用化学プロジェクト遂行に必要な能力を養う。
行動目標●応用化学に関する基本的事項を説明できるとともに、社会における活動に生かすことができる。化学実験あるいは研究の基本操作を行うことができる。化学分野における実験計画・方法の策定、実験の実施、報告書の作成、プレゼンテーションを行うことができる。技術者として問題発見・解決の手法を身につけ、これを社会において応用していくことができる。専門領域に関する知識を説明できるとともに、これを社会における活動に応用することができる。
B941 進路セミナー I Career Planning Seminar I
自分の将来の進路、技術者としての職業観の形成を図るとともに、自分に適した進学・就職の目標を設定すること、およびその目標を達成するために必要な準備・対策に自主的かつ意欲的に取り組むことを目的とする。主な課題は、進路部長、自己開発センター所長、外部講師の講演、自己分析などで、それらを通して職業に対する意識向上を図り、自分に適した進路のあり方を探求する。
行動目標●人生計画と進路との関係を自ら深く考察できる。自分の適性や進路を発掘すべく、それに必要な思考や行動ができる。進路の目標の設定とその達成に必要な知識、能力、素養、資格などを調査し、自ら準備・対応ができる。進学・就職など自分の進路に関する方針や目標を、他人が理解できるよう論理的に説明できる。
B951 進路セミナー II Career Planning Seminar II
進学・就職の目標を明確にするとともに、その目標を実現するために、自己発掘と自己啓発による人間形成と自己向上を図れるように学習する。主な課題は次の2つである。①自己分析や企業研究を通し、職業観を明確にするとともに、自ら進学・就職の進路決定や能力・適性に応じた職種や企業の選択ができる。②進学および志望する職種、企業で要求される適性、学力、素養を調査・研究し、その対策・準備として、適性や学力を自ら一層向上できる。
行動目標●進路選択から決定までの活動プロセスを説明できる。進学・就職活動に必要な情報を収集・分析・活用して、自主的・積極的に活動できる。進学および志望する職種や企業で要求される適性、学力・素養などの内容・水準を研究できる。
G951 物理学基礎実験 Basic Experiments in Physics
物理学実験に関する基礎的な事項を取り上げ、実験器具の基本的な操作法と安全上留意すべきことを体験的に理解する。コンピュータを用いた実験結果のデータ処理法を理解する。物理学実験を計画・実施し、その結果を分析・報告することができる。中学校、高等学校における理科の授業において、物理実験を立案、実施、指導することができる。
行動目標●実験指導書を読み、器具・装置を適切に使用して実験を実施することができる。コンピュータを用いて実験結果のデータを処理できる。実験結果を適切に考察し、公式、法則などを説明することができる。物理現象の理解に役立つ実験を準備・計画し、その実施を指導することができる。
G952 地学基礎実験 Basic Experiments in Geoscience
地学実験に関する基礎的な事項を取り上げ、実験器具の基本的な操作法と安全上留意すべきことを体験的に理解する。コンピュータを用いた実験結果のデータ処理法を理解する。地学実験を計画・実施し、その結果を分析・報告することができる。中学校と高等学校で地学実験を行う際に、どのように指導していけば高い教育効果が得られるかを理解する。
行動目標●実験指導書を読み、器具・装置を適切に使用して実験を実施することができる。コンピュータを用いて実験結果のデータを処理できる。実験結果を適切に考察し、評価することができる。地学分野の理解に役立つ実験を準備・計画し、その実施を指導することができる。
G953 介護等実習(事前・事後指導) Practices for Nursing Care(Preliminary / Posterior training)
中学校の教員免許状を取得するためには、社会福祉施設で5日間、特別支援学校で2日間の介護等体験を行うことが義務づけられている。本科目では、事前指導として、介護等体験を意味のあるものにするために必要な基本的な知識の獲得とその意義の理解を行い、実習に臨む際の心構えを身につけることを目的とする。また、実習後を振り返り、受講生どうしで互いの経験を報告し合うことで、充実した教育実践を行うための基盤となる人間観と教育観を身につけることを目指す。
行動目標●介護等体験実習の概要を知り、その意義を論述することができる。介護等体験実習を行う社会福祉施設と特別支援学校の概要を理解し、設問に正しく答えることができる。社会福祉施設と特別支援学校の実情を理解し、設問に正しく答えることができる。上記を理解した上で、介護等体験実習を充実したものにするための心構えと留意点を論述することができる。介護等体験実習で得た経験を省み、自らの人間観と教育観を形成し説明することができる。真摯に学習に取り組み、達成すべき行動目標を自己評価することができる。